故事成語を覚えてみましょう! 第二弾!
今日は国語・故事成語の授業の第二弾です!
朝令暮改、矛盾、蛇足……それに五十歩百歩。
どれも一度は聞いた事のある、有名な表現です。
でも、どんな由来があるかは、もうあまり知られていなかったりするんですね。
実は、今回は割愛したのですが、矛盾にしても、もう少し深いお話があります。
もとはといえば、戦国時代末期の思想家・韓非が、その著作の中で指摘したことです。
三皇五帝の、伝説時代のこと。
尭(ぎょう)は聖天子(立派で完全無欠な能力と人格を有する王様、皇帝のこと)で、彼が中国を統治していました。
立派な王様がいたわけですから、世の中は平和でした。
さて、その頃、舜(しゅん)という人物がいました。
舜が畑を耕すと、その周辺の農地の権利を巡るいさかいはなくなり、
また舜が漁に出かけると、やはり漁獲量を巡っての喧嘩はなくなり、
陶器を作れば、他の職人も真面目に働くようになって、いいものばかりができるようになりました。
……はて?
尭が本当に立派な王様だったなら、舜が様々な問題を解決する必要などなかったはずです。
尭が聖天子だったのか、それとも舜の功績がウソだったのか、どちらかということになります。
この「矛盾」の話をわかりやすくするために、矛と盾のたとえ話を持ち出したのですね。
韓非子は、読んでても本当に面白いです。
切れ味のシャープなたとえ話の数々は、飽きがきません。
でも、この素晴らしい著作のせいで秦の始皇帝に見出されて……
結果的には才能を危険視されて、殺されてしまうのです。
なんとも皮肉ですよね。
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